ERPC、Solana ステーク量世界一のデータセンターを擁するシカゴリージョンにおいてVPSに第五世代EPYCとDDR5 6400MHzを導入。高頻度取引インフラのTier 1中枢で最速検知・実行環境を強化

ERPC、Solana ステーク量世界一のデータセンターを擁するシカゴリージョンにおいてVPSに第五世代EPYCとDDR5 6400MHzを導入。高頻度取引インフラのTier 1中枢で最速検知・実行環境を強化

2026.01.16
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、Solana ステーク量が世界で最も集積する単一データセンターを擁するシカゴ(Chicago)リージョンにおいて、VPS サーバーに最新の第五世代 AMD EPYC CPU および DDR5 6400MHz メモリを導入しました。
本更新により、シカゴリージョンにおける VPS 実行環境は、すでに同世代 CPU を採用している Solana RPC(HTTP / WebSocket)および Geyser gRPC 基盤と完全に揃い、アプリケーションの実行、データ取得、ストリーム処理を、同一世代の計算資源・同一ネットワーク内で完結させる構成が成立しています。

第五世代EPYCがVPS実運用で発揮する性能の意味

CPU の単体性能は、Solana 実運用において常に重要な要素です。第五世代 EPYC は、最新世代として高い単体性能を備えつつ、データセンター用途を前提に、同時実行、仮想化、長時間の高負荷稼働を安定して処理するための設計がなされています。
VPS 環境では、クロック周波数だけで性能が決まるわけではありません。複数プロセスやスレッドが同時に動作し、ネットワーク、ディスク、メモリが並行して利用される状況では、キャッシュ階層、メモリ帯域、同時負荷時の処理余力、仮想化下での安定した挙動が、実効性能を大きく左右します。
第五世代 EPYC は、これらの条件を最新世代として高い水準で満たしており、Solana RPC、Indexer、Bot、バックエンド処理、監視系ワークロードといった VPS 用途において、継続的に高いパフォーマンスを発揮できる構成です。
加えて、DDR5 6400MHz メモリの導入により、頻繁な参照や更新が発生するワークロードにおいてメモリアクセスの待ち時間が短縮され、同時負荷が重なった局面でも処理が滞りにくい状態が実現されています。これはピーク性能の話ではなく、実運用において条件が崩れにくいという点で重要です。

実行・取得・配信を同一ネットワークで完結させる構成の価値

ERPC のシカゴリージョンでは、VPS、RPC、Geyser gRPC を同一リージョン・同一ネットワーク内に集約して提供しています。これにより、アプリケーションが実行される VPS と、トランザクションやアカウント状態を取得・購読する RPC / gRPC が、インターネット経路やリージョン間通信を介さずに接続されます。
この構成の価値は、単なる平均レイテンシの短縮ではありません。再接続、高頻度アクセス、同時購読数の増減といった、Solana 実運用で日常的に発生する状況において、経路変動や外部混雑の影響を受けにくく、挙動のばらつきが抑えられます。
結果として、アプリケーションの追従性と再現性が向上し、「速いだけでなく、条件が崩れにくい」実行環境が成立します。

シカゴが高頻度取引インフラの中枢となった歴史的背景

シカゴは、19世紀から先物・デリバティブ市場の中心として発展してきた都市です。農産物、金利、指数などの先物市場が集積したことで、価格発見の場が集中し、取引の迅速性が競争力そのものとなる構造が早くから形成されました。
電子取引が主流となった以降、この競争はさらに加速します。取引所のマッチングエンジンにどれだけ近づけるか、価格情報をどれだけ早く受け取れるかが直接的な優位性となり、取引所周辺へのコロケーション、専用回線、低遅延ネットワークへの投資が継続的に行われてきました。
この過程でシカゴは、単なる金融都市ではなく、「超低遅延を前提とした計算と通信の都市」としての性格を強めていきました。

シカゴ–ニューヨーク間最短経路競争が示す構造的意味

電子取引の進展により、シカゴの先物市場とニューヨークの株式市場を結ぶ価格伝播速度は、数値として測定され、競争の対象となりました。ミリ秒、さらにはマイクロ秒単位の差が、取引結果に直接影響するためです。
この競争の中で、従来の光ファイバー網よりも物理的に短い距離を通せる手段として、マイクロ波通信網が採用されました。直線的なルートを構築するために中継塔が設置され、専用ネットワークが敷設されるなど、遅延を削るためだけに巨額の投資が行われました。
シカゴ–ニューヨーク間の最短経路競争は、「遅延が経済的価値を持つ世界」において、シカゴが中枢拠点であり続けたことを示す象徴的な事例です。この競争の結果として、金融向けデータセンター、キャリアの相互接続点、高速通信インフラがシカゴ周辺に集積しました。

Tier 1 都市としてのシカゴの地理的・構造的優位性

高頻度取引や低遅延ネットワークの文脈では、都市は Tier 分類で語られることがあります。シカゴ、ダラス、アッシュバーンは、米国中央に位置し、東西双方への通信距離を均等に抑えやすい Tier 1 都市として扱われます。
一方で、ニューヨークやロサンゼルスは市場規模は大きいものの、地理的に端点に近く、全米への一様な伝播という観点では不利になる場面があります。
この「偏らずに速く届く」という性質は、Solana のようにデータ伝播と追従が結果を左右する分散ネットワークにおいて、そのままインフラ設計上の優位性となります。

都市別集計とデータセンター単体集計の違いが示す変化

Solana におけるバリデータ分布を都市単位で見ると、フランクフルトやアムステルダムといった欧州拠点が上位を占めてきました。これらの都市では、多数のデータセンターにバリデータが分散して配置されており、都市全体としての集積度は非常に高い水準にあります。
一方で、データセンター単体で見た場合、状況は異なります。フランクフルトやアムステルダムでは、バリデータが複数の施設に分散しているため、単一のデータセンターとして突出したステーク量を持つ拠点は生まれにくい構造になっています。

単一データセンターとして世界最大のステーク集積が生まれたシカゴ

ごく最近、Solana の主要プロジェクトが相次いで、シカゴに存在する特定の単一データセンターへとバリデータ配置を移行しました。その結果、都市全体ではなく「単一のデータセンター」という粒度において、世界で最も多くの Solana ステークが集積する拠点がシカゴに誕生しました。
これは自然増加の結果ではなく、主要プロジェクトが意図的に同一拠点へ集約したことによる構造的な変化です。
バリデータが同一施設に集中したことで、そのデータセンターはネットワーク内における役割を大きく変え、データ伝播および検知の中枢となりました。
Solana ネットワークでは、ステークが集積する地点ほど、ブロック、Shreds、各種状態更新が早く集まりやすく、結果として最速で検知・処理されやすい構造を持ちます。
世界最大のステークが単一データセンターに集中したという事実は、その拠点が「最速のデータ検知に最も適した場所」になったことを意味します。

世界一のステーク集積データセンターと直接接続するという戦略

ERPC は、この変化を受け、当該シカゴの世界最大ステーク集積データセンターとの PNI(Private Network Interconnect)接続を進めています。
PNI による直接接続は、一般的なインターネット経路を介さず、ネットワークレベルで最短かつ最安定の経路を確保するためのものです。
最速のデータ検知が可能な拠点と、RPC、Geyser gRPC、VPS 実行環境を運用する ERPC のインフラがネットワーク的にも直結されることで、構成全体としての追従性と再現性が一段引き上がります。

フランクフルト・アムステルダムでの実績を前提とした即応性

ERPC はすでに、フランクフルトおよびアムステルダムにおいて、主要データセンターとの PNI 接続を完了しています。
これらのリージョンでは、データセンター単位での接続最適化を通じて、RPC やストリーム処理の安定性と追従性を高い水準で維持してきました。
同様の設計思想と運用経験を前提としているため、シカゴにおいても、世界最大のステークが集積するデータセンターへの対応を迅速に進めることが可能です。
これは地理的拡張ではなく、ネットワーク構造とステーク分布の変化を正面から捉えた戦略的な対応です。

今後の展開

ERPC は今後、シカゴリージョンにおけるバリデータ稼働を予定しており、あわせて ERPC オリジナルの Chicago-origin Shredstream の提供を計画しています。
世界最大のステークが集積する拠点を起点に、検知、取得、処理、配信を一体で設計・運用する構成を確立し、Tier 1 中枢拠点を軸として、グローバルな Solana インフラの安定性と追従性を継続的に引き上げていきます。

価格および契約タイミングについて

ERPC が提供する Solana 向けインフラサービスは、2026年2月より新価格が適用されます。
これに先立ち、2026年1月はオープン価格で契約を開始できる最終期間となっており、同月中に契約を開始された場合、またはすでにご契約中の場合、その契約が有効である限り同一料金が維持されます。
現行オープン価格の確認、フリートライアルの開始、契約開始および構成相談については、Validators DAO 公式 Discord にて承っています。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja